2021.08.31
処暑の候、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
まだ日中は暑いですが、少しずつ聞こえてくる虫の声が変わってきましたね。
さて、今回は弊社創業のルーツである『鬢附け(びんつけ)油』の製造現場をご案内したいと思います。
鬢附け油とは、舞台役者さん、舞妓さん、お相撲さん達が髪を結ったり、化粧下地に使用したりと今も愛用されている商品です。
シマムラは、1842年紀州和歌山にて鬢附け油、髪油の製造販売業として創業しました。
おかげさまで来年には創業180年を迎えさせていただきますが、江戸時代から受け継がれてきた技術を今も大切に守り続けています。
●こちらができあがった鬢附け油の商品です。
さてどのように作られているのでしょうか・・・
●こちらが原料となる木蝋(もくろう)です。
木蝋とは何だと思いますか?
●木蝋とは、ハゼの木から採れたものです。
木蝋となたね油を熱で溶かして混ぜたあと容器に移し、
よい頃合いまで冷め始めたら棒で混ぜます。この棒は桜の木で作られています。
●ひとかたまりにしたものを木の棒で叩き平らにして、小さくカットします。
●さらに叩いて薄く伸ばします。力のいる作業が続きます。
●プレス機械に入れ、圧力を調整。ちょうどよい圧力に調整されると…
●機械先端より、細長くなって出てきます!
喜びの瞬間かと思っていましたが、職人曰く「この瞬間が毎回いちばん緊張します」と。
真剣な眼差しです。
たくさんの工程を経て作られている、鬢附け油。
現代においてこの鬢付け油を手作業で製造している会社は全国的にもかなり少ないようです。
まだ仕上がりまでに続きがありますが、またPart.2としてお伝えできればと思います。
お楽しみに!
鬢付け油については175周年スペシャルコンテンツでもご紹介しておりますので、よろしければご覧くださいね。
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