日本と世界のオリーブ

ギリシャのオリーブ

ギリシャ文明のあけぼのとともに

国民一人当たりのオリーブオイル消費量が世界最大のギリシャ。生産量はスペイン、イタリアに次いで世界第3位ですが、国内生産だけでは足りないため、輸入してまかなっています。

オリーブ栽培は、ギリシャ文明のあけぼのとともに始まり、文明の隆盛につれて大いに栄え、4~5000年前のミノアの地クレタでは、オリーブが島に悦楽と豊穣をもたらしたと語り伝えられます。詩聖ホメロスが称えたワイン色の海と黄金の液体が流れる大地、このオリーブの里は、今も神々の故郷です。

産地はほぼ全土に広がり、美しいエーゲ海の島レスボスやクレタ島を始め、ペロポネソス半島の南端、世界的に名高いカラマタやマニ地方。また、アポロ神殿が有名な本土のデルフィや北エーゲ海沿岸域、アドリア海側のコルフ島も名産地として知られます。

代表品種はコロネイキ、カラマタ種など。栄えある地のオリーブやそのオイルは、果実香のすがすがしいなめらかで優しい味わいです。新鮮な露地もの野菜や磯の香る魚料理など、ギリシャの太陽の下に育まれた健康的な郷土料理によく合います。また、素材の似た和食にもぴったりです。

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