およそ2000年前、最大にして最高のオリーブオイル輸出国として富み栄えたのが今のスペインです。現在も世界一の産地を誇り、輸出市場において40~50%を占めています。乾いた大地に照りつける太陽の下、オリーブの樹が国土のほぼ全域に美しい姿で育っています。
特に南アンダルシア地方は、スペインの全生産量の75%を占める大産地で、アラブ統治時代のエキゾッチクな面影を残すグラナダやコルドバと北のハエンが生産の中心です。
生産量だけでなく、もちろん品質に関しても高品質なものが多く、原産地呼称制度(DOP)や有機栽培認証(IGP)をどの国より早くに実施しました。
概して南部産は、オリーブの果実味を強く反映して辛口(ハエンのピクアル種など)なのに対して、中部ラ・マンチェ地方、トレドで主に栽培されているコルニカブラ種は、甘口の芳醇な味わいで知られています。そして北部のレリダを中心とするカタルーニャ地方では、ナッツのような風味をともなう強い渋みと若干の刺激性のあるオイルが造られ、トマトや芝草のようなすがすがしい青い香りは、根強い人気があります。また、当地スペインを代表する品種の一つであるアルベキーナ種の渋く旨みのある味は、 モダンでキレがあると定評があります。
最近では、早摘み、遅摘みと収穫期を二分し、同じ年に異なる特徴のオイルを造るメーカーもあります。
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