初代島村冨次郎、小間物・雑貨商の四代目総本家 島村安兵衛から分家、和歌山市新通4丁目で油商を営み、髪油、びん附け製造販売を開始。独自の製造技術を発明し、梅花油、白梅油として嘉永から明治にかけて大人気を博す。
二代目島村冨次郎が、事業を継承。
良質の紀州びん附けとして、さらに販路を広げる。
三代目島村冨次郎が、事業を継承。
鈴虫香油、鈴虫ポマードを発売、大阪に支店を開設。
四代目島村冨次郎が、事業を継承。
香川県小豆島に、民間栽培として日本で初めてのオリーブ園を開設し、食用および化粧用のオリーブ油の製造販売を開始。
香油の販売は東京、東北、北海道、満州にも広がる。
工場を新築し、和歌山市宇須1丁目に移転。
株式会社島村商店に組織変更。
資本金150万円。
資本金300万円に増資。
ヘヤースプレー発売。
島村冨朗(5代目)が、代表取締役に就任。
藤森工業(株)の和歌山県下総代理店として産業資材、包装資材の販売を開始。
関連会社・株式会社オリーブ園を設立。
島村昭子(5代目妻)が、代表取締役に就任。
4月、社名を株式会社シマムラに変更。
鈴虫オリーブハンドクリーム発売。
鈴虫オリーブ化粧品シリーズ発売。
藤森工業(株)の断熱シートを使用した畜舎建設事業に着手。
舎ハイブラインドシステムを確立。
オリーベル化粧品シリーズ発売。
事務所、工場を和歌山市宇須2丁目に移転。
島村不二夫(6代目)が、代表取締役に就任。
オリーブ金山寺みそ発売。
磁気共鳴分析器・MRA-1を購入。水の研究に着手。
高野山の水を使用した、大師化粧品シリーズを発売。
長野県・佐藤政二氏の提唱する生体エネルギー理論に基づく水を使用して、化粧品試作開始。
オリベックススキンクリーム発売。
生体システム実践研究会・関西支部事務局を設置。
生体エネルギー関連商品販売代理店。
工場増築、化粧品用生体エネルギー浄活水装置きわみ導入。
特殊FRP貯水タンク設置、および製造設備増設。
資本金1000万円に増資。
オリーブオイル用・生体エネルギー活性化装置導入。
オリベックスコスメティックシリーズ完成。
水誘導翻訳装置きわみMI-5追加導入。
生体エネルギー電気誘導翻訳装置P-3、L-3導入。
オリベックスリップケア追加発売。
電気誘導翻訳装置さとりWH-12追加導入。
オリベックスポーツボディクリーム追加発売。
オリベックスミルクローションUV追加発売。
創業170年記念商品アットオリーブ ベビーオイル発売。
KEHAIシリーズ発売。
KEHAI バランシングソープ追加発売。社屋を改装。
島村辰彦(7代目)が、代表取締役に就任。
エキストラバージンオリーブオイル、極実オリーブ エキストラバージンオリーブオイル(完熟)を発売。
Kiwami Olive エッセンスオイル、モイスチャーソープ発売。
創業175年記念商品アットオリーブ モイスチャライジングジェル 175、
アットオリーブ オリーブハンドクリーム、
アットオリーブ オリーブソープを発売。
Kiwami Olive モイスチャーローション、ミルキージェル追加発売。Kiwami Oliveシリーズ完成。
モーリスバスエッセンス、極実オリーブ エキストラバージンオリーブオイル(早摘み) 発売。
アダ ヒストリア、オリーブリーフソルト発売。
創業時からシマムラの主力商品であった「びん附油」。本来は力士の整髪などに使うものながら、シマムラのびん附は歌舞伎俳優の化粧下地として今もなお愛用されています。その製法は昔からほとんど変わっておらず、ハゼを原料とするモクロウを溶かし、植物油を混ぜて作ります。冷え固まる前に、溶け残ってダマになっているモクロウをつぶしながら空気を含ませるように練り合わせることで滑らかな仕上がりに。混ぜすぎると「品質が泣いた状態」と呼ぶ、腰がなく柔らかいものになるため、ここぞというタイミングを見極めなければなりません。注文に応じて植物油の配合で調整する硬さも気候や湿度に大きく左右されるため、頼りは職人の経験による「勘」のみ。シンプルなようで複雑な、まさに職人技を要します。
2016年、弊社職人が厚生労働大臣表彰「卓越した技術者(現代の名工)」に選ばれました。
職人の不足や需要の変化、さらに原料を作る取引先の廃業など、さまざまな困難でびん附は一時製造中止の危機にも瀕しましたが、それを思いとどまらせたのは「欲しいという声をいただける限り作り続けたい」という代々受け継がれてきた想い。完全手作業での製造も、機械ではできない高い品質を維持するため。
現在は「現代の名工」よりその想いと技術を受け継いだ若手職人がびん附の製造を担っています。「これからも伝統を守りつつ、より良いものになるよう創意工夫し、この技術を後世につないでいけるよう精進します。」熱い想いを胸に、今日もびん附と向き合います。
今ではびん附に変わる主力商品となるオリーブ化粧品。ここにもびん附に通ずるものづくりの精神が宿っています。主原料であるオリーブはもちろん、水に至るまで素材を厳選。クリームやジェルの製造過程では、通常油相と水相を温めて乳化するところを、シマムラが製造に使っている乳化釜は油相のみ温めて水相は常温の状態で乳化をする製造方法を採用しています。水相を常温乳化することで植物エキスなどに負荷を与えず、本来のよさを引き出します。
オリーブの新しい魅力を届けるべく、新たな商品の研究・開発はもちろんのこと、従来の食用・化粧品シリーズに関してもより内容を高めるため、オイルのさらなる使用感の向上や独自の技術による品質向上に日々取り組んでいます。
その昔、髷を結っていた時代にびん附が欠かせなかったように、使う人の笑顔を想い、自然体で生きる暮らしに、オリーブを通じて寄り添っていければと願います。
オリーブオイルは人類最古のオイル。その小さな実の持つ力は、知るほどに奥深い魅力を感じます。近年では、オリーブオイルのみならず、オリーブの果汁や葉もすばらしい力を持っていることがわかっています。そんなオリーブの魅力を余すことなく引き出すべく、これからも製品作りを続けることができればうれしく思います。
私たちの作る製品と出逢い、使ってくださった方に喜んでいただきたいという昔からの想いは変わることなく、今後も多様な切り口で、オリーブのある心身ともに美しい暮らしをご提案できれば幸いです。
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絵本作家谷口智則氏に、弊社「180 周年記念ビジュアル」を描いていただきました 。
アットオリーブシリーズのパッケージイラストを手がけていただいている谷口氏。今回のイラストも、たわわに実ったオリーブの木から、オリーブの実を持った様々な動物さんたちが顔を出しています。
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