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おかげさまで180周年

2022年株式会社シマムラは創業180周年を迎えました。これまでお育てくださいましたお客様、お取引先皆様に厚く御礼申し上げます。これからも1歩1歩皆様とともに、そしてオリーブとともに。歩みを進めていくことができれば幸いです。

シマムラの歩み

1842

初代島村冨次郎、小間物・雑貨商の四代目総本家 島村安兵衛から分家、和歌山市新通4丁目で油商を営み、髪油、びん附け製造販売を開始。独自の製造技術を発明し、梅花油、白梅油として嘉永から明治にかけて大人気を博す。

1894

二代目島村冨次郎が、事業を継承。
良質の紀州びん附けとして、さらに販路を広げる。

1912

三代目島村冨次郎が、事業を継承。
鈴虫香油、鈴虫ポマードを発売、大阪に支店を開設。

1919

四代目島村冨次郎が、事業を継承。
香川県小豆島に、民間栽培として日本で初めてのオリーブ園を開設し、食用および化粧用のオリーブ油の製造販売を開始。
香油の販売は東京、東北、北海道、満州にも広がる。

1926

工場を新築し、和歌山市宇須1丁目に移転。

1951

株式会社島村商店に組織変更。
資本金150万円。

1953

資本金300万円に増資。
ヘヤースプレー発売。

1965

島村冨朗(5代目)が、代表取締役に就任。
藤森工業(株)の和歌山県下総代理店として産業資材、包装資材の販売を開始。

1972

関連会社・株式会社オリーブ園を設立。

1977

島村昭子(5代目妻)が、代表取締役に就任。

1978

4月、社名を株式会社シマムラに変更。
鈴虫オリーブハンドクリーム発売。

1979

鈴虫オリーブ化粧品シリーズ発売。

1980

藤森工業(株)の断熱シートを使用した畜舎建設事業に着手。
舎ハイブラインドシステムを確立。

1984

オリーベル化粧品シリーズ発売。

1986

事務所、工場を和歌山市宇須2丁目に移転。

1988

島村不二夫(6代目)が、代表取締役に就任。

1990

オリーブ金山寺みそ発売。

1991

磁気共鳴分析器・MRA-1を購入。水の研究に着手。
高野山の水を使用した、大師化粧品シリーズを発売。

1992

長野県・佐藤政二氏の提唱する生体エネルギー理論に基づく水を使用して、化粧品試作開始。

1993

オリベックススキンクリーム発売。
生体システム実践研究会・関西支部事務局を設置。
生体エネルギー関連商品販売代理店。

1994

工場増築、化粧品用生体エネルギー浄活水装置きわみ導入。
特殊FRP貯水タンク設置、および製造設備増設。

1995

資本金1000万円に増資。

1997

オリーブオイル用・生体エネルギー活性化装置導入。
オリベックスコスメティックシリーズ完成。

1999

水誘導翻訳装置きわみMI-5追加導入。

2000

生体エネルギー電気誘導翻訳装置P-3、L-3導入。
オリベックスリップケア追加発売。

2003

電気誘導翻訳装置さとりWH-12追加導入。
オリベックスポーツボディクリーム追加発売。

2004

オリベックスミルクローションUV追加発売。

2012

創業170年記念商品アットオリーブ ベビーオイル発売。

2014

KEHAIシリーズ発売。

2015

KEHAI バランシングソープ追加発売。社屋を改装。
島村辰彦(7代目)が、代表取締役に就任。
エキストラバージンオリーブオイル、極実オリーブ エキストラバージンオリーブオイル(完熟)を発売。

2016

Kiwami Olive エッセンスオイル、モイスチャーソープ発売。

2017

創業175年記念商品アットオリーブ モイスチャライジングジェル 175、
アットオリーブ オリーブハンドクリーム、
アットオリーブ オリーブソープを発売。

2018

Kiwami Olive モイスチャーローション、ミルキージェル追加発売。Kiwami Oliveシリーズ完成。

2020

モーリスバスエッセンス、極実オリーブ エキストラバージンオリーブオイル(早摘み) 発売。

2021

アダ ヒストリア、オリーブリーフソルト発売。

社長あいさつ

- 創業180周年を迎えるにあたり -

いつも弊社製品をご愛用いただきまして、誠にありがとうございます。

おかげさまで弊社は2022年、創業180周年を迎えさせていただきました。永きにわたり弊社製品をお選びいただきましたお客様はじめ、お支えいただいたすべての方々に心より厚く御礼申し上げます。

初代島村冨次郎が、江戸時代末期の1842年(天保13年)、紀州和歌山で、髪油や鬢附け油を製造販売する油商として創業いたしました。もちろん当時、女性は日本髪、男性はちょんまげを結う時代でしたので、明治頃までは「紀州びん附」として全国で親しまれていたようです。

1919年(大正8年)四代目冨次郎が日本初の民間オリーブ園として開設した小豆島のオリーブ園は2019年、開園100年を迎えることができました。

今ではオリーブ化粧品や食用オリーブオイルを中心に展開しておりますが、現在も創業の原点である鬢附け油作りを続けており、化粧下地や頭髪用として歌舞伎をはじめとする舞台役者さんにご愛用いただいております。 そのような意味でもこれまで流行とはあまり関係なく歩んできたように思います。

オリーブ化粧品の原点であるオリーブシリーズのパッケージ等は昔からほぼ変わっておりませんが、今でも多くの方々にご愛用いただいております。決して目立つ見た目ではありませんが、質の良い商品を作り続けることで、お客様が愛着を持ってリピートしてくださるのが何よりの喜びです。

代々続いてきたこの歴史を守り、良質で永く愛される製品づくりを心がけ、お使いいただく方に満足をお届けできれば幸いです。

今後とも相変わりませず、ご愛顧、ご指導を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。

2022年4月

株式会社シマムラ 代表取締役社長

島村 辰彦

ものづくりへの想い

  • 伝統芸能を守る伝統のびん附油
  • 伝統芸能を守る伝統のびん附油

伝統芸能を守る
びん附油

創業時からシマムラの主力商品であった「びん附油」。本来は力士の整髪などに使うものながら、シマムラのびん附は歌舞伎俳優の化粧下地として今もなお愛用されています。その製法は昔からほとんど変わっておらず、ハゼを原料とするモクロウを溶かし、植物油を混ぜて作ります。冷え固まる前に、溶け残ってダマになっているモクロウをつぶしながら空気を含ませるように練り合わせることで滑らかな仕上がりに。混ぜすぎると「品質が泣いた状態」と呼ぶ、腰がなく柔らかいものになるため、ここぞというタイミングを見極めなければなりません。注文に応じて植物油の配合で調整する硬さも気候や湿度に大きく左右されるため、頼りは職人の経験による「勘」のみ。シンプルなようで複雑な、まさに職人技を要します。

  • 名工を生み出した代々の信念

名工を生み出した
代々の信念

2016年、弊社職人が厚生労働大臣表彰「卓越した技術者(現代の名工)」に選ばれました。
職人の不足や需要の変化、さらに原料を作る取引先の廃業など、さまざまな困難でびん附は一時製造中止の危機にも瀕しましたが、それを思いとどまらせたのは「欲しいという声をいただける限り作り続けたい」という代々受け継がれてきた想い。完全手作業での製造も、機械ではできない高い品質を維持するため。
現在は「現代の名工」よりその想いと技術を受け継いだ若手職人がびん附の製造を担っています。「これからも伝統を守りつつ、より良いものになるよう創意工夫し、この技術を後世につないでいけるよう精進します。」熱い想いを胸に、今日もびん附と向き合います。

  • ものづくりの心意気を継いで
  • ものづくりの心意気を継いで

心意気を継いで

今ではびん附に変わる主力商品となるオリーブ化粧品。ここにもびん附に通ずるものづくりの精神が宿っています。主原料であるオリーブはもちろん、水に至るまで素材を厳選。クリームやジェルの製造過程では、通常油相と水相を温めて乳化するところを、シマムラが製造に使っている乳化釜は油相のみ温めて水相は常温の状態で乳化をする製造方法を採用しています。水相を常温乳化することで植物エキスなどに負荷を与えず、本来のよさを引き出します。
オリーブの新しい魅力を届けるべく、新たな商品の研究・開発はもちろんのこと、従来の食用・化粧品シリーズに関してもより内容を高めるため、オイルのさらなる使用感の向上や独自の技術による品質向上に日々取り組んでいます。
その昔、髷を結っていた時代にびん附が欠かせなかったように、使う人の笑顔を想い、自然体で生きる暮らしに、オリーブを通じて寄り添っていければと願います。

これからもオリーブとともに

オリーブオイルは人類最古のオイル。その小さな実の持つ力は、知るほどに奥深い魅力を感じます。近年では、オリーブオイルのみならず、オリーブの果汁や葉もすばらしい力を持っていることがわかっています。そんなオリーブの魅力を余すことなく引き出すべく、これからも製品作りを続けることができればうれしく思います。
私たちの作る製品と出逢い、使ってくださった方に喜んでいただきたいという昔からの想いは変わることなく、今後も多様な切り口で、オリーブのある心身ともに美しい暮らしをご提案できれば幸いです。

180周年記念ビジュアル

180周年記念ビジュアル

画像の転載、複製、改変等は禁止します

絵本作家谷口智則氏に、弊社「180 周年記念ビジュアル」を描いていただきました 。
アットオリーブシリーズのパッケージイラストを手がけていただいている谷口氏。今回のイラストも、たわわに実ったオリーブの木から、オリーブの実を持った様々な動物さんたちが顔を出しています。

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